アイナ・メイの自然出産ガイド〜こころとからだの深い結びつき

出産時の心と身体のこと、オーガズム出産のこと、自宅もしくは助産院での出産と病院の違いは何か、その辺りの情報が、私は日本での勉強が少ないので、お勧めの本などの提供が間に合っていません。アメリカで勉強した際に、とても影響を受けた助産師の方がいて、Ina May Gaskinという方です。1975年に「Spiritual Midwifery」という本を出版し、世界中の出産の在り方に影響を与えています。この「アイナ・メイの自然出産ガイド」に、私がお伝えしたいことのほとんどが書かれている気がします。


一番最初に「こころとからだの深い結びつき」という章があります。ドゥーラの勉強をしていた時にここに書いてあるエピソードにとても感動したのを今でも覚えています。

陣痛が始まり、子宮口が7cmまで開いた段階で止まってしまったケースの話です。全開となるのは10cmです。身体を物理的なものと考える医療では、ここで陣痛促進剤を使うでしょう。ただ、こころとからだが深く結びついているということを忘れてはいけません。以下、抜粋です。

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 もう一人の女性ですが、やはり子宮口の開きが七センチのところで止まってしまい、激しい陣痛に耐えながらそのまま丸一日が過ぎていきました。このパメラという女性も、一人目の出産を大変楽しみにしていたのです。私にはパメラがお産で死ぬことを恐れているとはどうしても思えませんでした。どうして子宮口が開かないのか。かなり長い時間が過ぎて、パメラに何か心配事でも心配事でもあるのか聞いてみることにしました。驚いたことに、彼女にもやはりこころに引っかかることがあったのです。パメラとご主人は結婚する数ヶ月前に結婚式で交わす新郎新婦の誓いを書き留めていたのですが、そのときご主人は「永遠の愛」という言葉を入れなかった。永遠という長い時間を約束することに、彼は躊躇したのです。この話を聞いたときの私は、もう、からだ中がぞくぞくしていました。前の女性の出産で友人の話を聞いたときとまるで同じです。

 今回はどうしたものか、悩みました。そして、パメラの親友でもある私の夫スティーブンに相談することにしたのです。スティーブンは、二人がもう一度新郎新婦の誓いを交わし直すことを提案しました。今度は、「生きている限り永遠に」という句を入れての誓いです。私は二人に永遠の愛を誓うことを求め、二人が同意しました。そして、この永遠の誓いを陣痛と陣痛の合間に復唱しました。それから、二時間ほどで元気な男の赤ちゃんが生まれたのです。


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この話が教えてくれることって、本当に大きいと思います。

ヒーリングという現場に携わってきた人間としては、この辺りをもっと丁寧に見ていきたいと思うのです。


「オーガズム出産」という時、本当に内面のことが関わってきます。少しずつこの辺りを掘り下げていきたいです。

オーガズム出産の秘密 ラウレア・バース

Laule'a Birth 〜 The secret of Orgasmic Birth

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