ヨダレが出るほど気持ち良かった〜バースストーリー①

姫路で3人のお子さんを子育て中の、くにこさんのバースストーリーです。

お一人目を助産院で、お二人目、三人目を家族だけのプライベート出産で赤ちゃんを迎えられました。

お話をしていて感じたのは、発する言葉がとても真っ直ぐで、ぶれていない。とても優しい口調でいらっしゃるのに、宇宙を信頼している強さのようなものに溢れていました。

三人のお子さんの出産はどれも気持ち良いものだったそうです。特に二人目の娘さんを産む際には「ヨダレが出るほどの気持ち良さ」だったとのこと。私は、興味津々で聞かせていただきました。

痛みはもちろんあったそうです。ただ、その「痛みを『痛い』と反発をすると距離ができてしまう。痛みを『食べていく』。そうやって痛みを取り込むほど、快感が起きた」と。

この表現は、気持ち良かった体験をした方から共通して伺います。痛みを痛みとしてしまうと余計に身体が緊張するのでしょうね。自然の陣痛だと、痛みを味方につけやすいようです。陣痛促進剤が使用される場合は、痛みの種類がまた異なります。

この二人目の娘さんの出産をする時は、助産師さんも無しの状況だったので、とにかく自分を信頼して進むしかなく、結果、どうしたらいいのかという感覚がとても鋭敏になったそうです。どこでいきむのか、どこで緩めるのかなど。赤ちゃんの動きは、母である自分が一番知っている。赤ちゃんが降りてくる、降りてきていいよというのが感じられたそうです。赤ちゃんが頭まで出てきた段階で、ふっと息を抜いて仙骨の辺りを緩めたかったので、ちょっと待ってねと伝えたら、ちゃんと待ってくれたとのこと。赤ちゃんとお母さんの息がぴったりと合っている出産というのは、こういう感じなのですね。聞いてるだけで、うっとりです♡

これは、とても貴重な話として感動しました。周りの人間は、産婦さんが自分自身と繋がる邪魔をしない!これが一番大事だと思いました。女性は、本能的に全てわかっている。産むための全てが揃っている。他人が、出産はこういうものだと指示を出すことなんてできないんですよね、本当は。「はい、いきんで〜」とか、残念すぎます。

くにこさんに、出産前に心がけたことはありますか?と伺いました。もともと、自然な生き方をされているので、健康の基本は全て網羅されていると察しましたが。

お二人目の出産の直前に、キリンが出産しているシーンをたまたま見たそうです。その時、キリンはゆらゆらと揺れていた。そして、ああ、揺れればいいんだ〜とわかったそうです。出産時に、ベリーダンスのように、八の字に腰をくねらす動きが出ることがよくあります。そのガイダンスをきちんとキャッチされたのですね。

このこともそうですが、ビジョンに導かれているなということが印象的でした。三人とも、妊娠がわかった時に、出産の時のイメージが湧いたそうです。お二人目の時は、海、イルカのイメージ、三人目の時は庭の梅の木にぶら下がっている様子が浮かんだ。そうやって産むんだなという確信があったとのこと。外からの情報ではなく、「大丈夫!」という内なるガイダンスを受け取れると、不安というものは減っていくのでしょう。

三人目のお子さんの時は、妊娠後期に子宮口が開き気味になり、保健所の方がいらしては、お願いだから病院で産んでほしいと言われたそうです。けれども、病院に行く度に、身体が緊張して、気が落ちてしまう。家で、大地の上に寝転んだり、お尻をしっかり地面につけてグラウンディングをしたり、焚き火をしてみると、やっぱり自分の感覚としては大丈夫というものがあった。自分のことは、自分が一番知っている。そう、腹を決めた。その感覚に導かれて、出産の時には、庭で火を焚き、ご主人にティピを作ってもらった。自然に委ねる。そして、力を抜く。そうしたら、宇宙のサポートを感じられた。祈りの歌を歌いながら、安産で男の子を迎えられました。

リラックスをすることが、何より大事だと思ったと教えてくださいました。シンプルなことですが、どれだけ自然に委ねられるか、こんな大切なことを妊娠〜出産の過程で自分の中に取り込められれば、幸せを感じやすくなるのでしょうね。

くにこさん、素敵なバースストリーをありがとうございました♡ 出産前、出産後関係なく、たくさんの女性が、この話にインスパイアされることを祈ります。


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